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オーストラリアのナチュラルブランド「Aēsop」(イソップ)。
ピンクベージュのハンドクリームはSNSで目にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
わたしもAēsopの商品はよく目にしていたものの、実際に商品を手にしたことも、お店に足を踏み入れたこともありませんでした。
ところがつい最近、よく行くルミネにAēsopが登場。
いそいそと入店して色々見ていたら、うっかり香水に一目惚れして即買いしてしまいました。
- Hwylのコンセプトは「日本古代の森の新緑と静寂が合わさった香り」
- トップ〜ラストの変化はゆるやか
- ジェンダーレスだけど男性寄りの香り
- ディフューザーで楽しむのもおすすめ
- Aēsopの香水全種類の感想
Aēsop Hwyl

- Aēsop Hwyl
- 内容量:50ml
- 値段:13,640円
- 原産国:オーストラリア
- 購入:公式オンラインストア
じつはAēsopの香水、今年に入ってから気になっていたものの一つでした。
実際に店頭で全種類の香りを試してみたのですが、その中でもダントツにツボ、一目惚れならぬ一鼻惚れしたのが「Hwyl」(ヒュイル)でした。
Hwylのコンセプトは「日本古代の森の新緑と静寂が合わさった香り」。
一言で例えると「木の香り」です。
日本古代の森。もののけの森かな?最近もののけ姫のリバイバル放映を観てきたわたしにとってはかなりタイムリーです。アシタカ彦や…!
木の香料のみにこだわった、ナチュラルかつ高級な木の香水

Hwylはコンセプトの通り、森の中で深呼吸をしているような「木」の香りです。
香りの変化については公式で発表されていないので、含まれている香りと感覚で探ってみました。あくまで主観なので参考までに。
- トップノート:ヒノキ
- ミドルノート:フランキンセンス
- ラストノート:ベチバー、モス
つけたてはアルコールのツンとした香りがやや気になりますが、すぐにヒノキの香りが出てきます。試しにつけたときには家族に「なんか薬臭い」と言われたのですが、これはつけたてのアルコール臭かもしれません。
アルコールにより腕が赤くなることはありませんでしたが、アルコールに敏感な方や、超敏感肌の方は一度店頭でお試しすることをおすすめします。
香りだちはふわっとナチュラルですが、時間が経つにつれて少しずつアースノートの深みや重さも加わり、天然香料とは思えないほど高級感のある香りへと変化していきます。

トップはヒノキの香りですが、ミドルからラストにかけてはどこか湿ったような香りも感じます。これはモス(苔)かな?雨の日につけるとさらにしっとりして色気も出そう。
トップ〜ラストへの変化は比較的ゆるやか。
体感ですが、30分ほどでラストの香りになります。
純粋に木の香りを楽しめる香水って意外と少ない

ウッディ系の香水って柑橘が入っていることが多いような気がするのですが(もしくはバジルとかソルトとか)、Hwylは純粋に「木」をメインに使っているんですよね。これが珍しくもあり、すごいなと思うところでした。
木の香りが好きなのですが、なかなか木に特化した香水ってほとんどない。
木だけを感じたいのに、柑橘があったり、トニックのようなマリン系がベースだったり。なんだかメンズに多いような気もします。悲しい。それはそれで良いんだけど、やっぱり木の香りに包まれたい。
Aēsopの香りは全てジェンダーレス。だけど、Hwylは男性寄りの香りかもしれない
そうそう、Aēsopの香水って香りに性別をつけていないそうです。
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どの香りもジェンダーレス。素敵。
Hwylももちろんユニセックスなのですが、どちらかと言うと男性寄りな気もします。
ウッディ系の香水って、温かく包まれるような包容力があるのでどうしてもメンズの方が多いのですが、やっぱりHwylもその要素を感じる部分がありました。
カジュアルよりはシック、Tシャツにジーンズよりは、キチッとしたセットアップ。どこかこなれた印象のある男性がつけているイメージ…。
これはわたしの理想も入っているかもしれませんが、スタイリッシュで都会的、そんな男性がつけている香水に近いのかなと思います。
もちろん女性がつけても違和感はない香水ですが、ほのかに男性的な雰囲気もあるので、キュートな服装よりはナチュラルで大人な服装のときによく合います。
若さより落ち着いた大人の雰囲気を感じるので、27歳のわたしにはちょうど良いのかもしれません。ちょっと背伸びをしたいときにもおすすめです。
香りの変化を防ぐ遮光瓶を使用

わたしの好きなブランドAUX PARADISも同じなのですが、Aēsopの香水にも遮光瓶が使われています。
精油に限らず、ホホバオイルやアーモンドオイルなどの植物性のオイルって酸化しやすいんですよね。生活の木で売っているような精油も遮光瓶に入っています。
香水もこうして遮光瓶に入れてあげることで、光から守り、酸化を防ぐ役割があるそう。
Aēsopの香水には天然香料が使われているので、遮光瓶だと尚更ありがたい。高かったので少しでも香りの変化を防いで長く使いたいです。
ディフューザーでも楽しめる

香水は体につけるのも良いのですが、ディフューザーに入れて部屋中に香りを広げるのもなかなか素敵です。
香水をディフューザーに垂らして使うのは、AUX PARADISで得た知識。店頭で香らせていたのをみてから、気分に合った香水をディフューザーに入れて香らせています。
わたしは無印良品の100mlタイプを使っているのですが、使用の目安は100mlの水に対してワンプッシュでOK。
Hwylだけでも良いのですが、アレンジでスイートオレンジの精油を3滴ほど混ぜると、よりリラックスできます。
Aēsopの店頭で試した3つの香り
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Aēsopでは、Hwylのほかに、Tacit(タシット)、Marrakech(マラケッシュ)、Rozu(ローズ)、この3種類の香水が登場しています。
店頭では全ての香りを試してみたので、最後に印象を書き残しておきます。
Tacit
香料:ユズ・ベチバー・バジル
香調:シトラスグリーンノート
1番爽やかでクセもあまりなく、好き嫌いが分かれにくい香りだと思ったけど、そこまで好みではなかった。でもこういう香りに限ってあとから欲しくなる。
Marrakech
香料:クローブ・サンダルウッド・カルダモン・イランイラン・ベルガモット・ジャスミン・パチュリ・ダマスクローズなど
香調:スパイシーウッディフローラル
口コミで「クセがある」という声をよく見ていたので少し身構えていたんだけど、想像していたより全然クセはなかった。むしろどんどん嗅いでいたいと思うくらい魅力的な香り。ある意味クセになる。
スパイスみも少しは感じるけど、ウッディノートと華やかすぎないナチュラルなフローラルが包み込むようにふわっと香るので、スパイシーさはそこまでなかった。
スパイスもウッディもフローラルも入れてしまう大胆さと、複雑な香りの組み合わせでここまで整った香調を生み出せる調香師さんが本当に素晴らしいと感じさせる香水。これは後で購入予定。
Rozu
香料:ローズ・シソ・グアヤクウッド
香調:グリーンフローラル
バラの香水と一口に言っても限りなく色々な種類があるけど、Aēsopのローズはこれまで嗅いできたバラの香水とひとつもかぶるものがなく、クラシカルだけど新鮮な香り。
和薔薇をイメージしたそうで、生花のバラをそのまま嗅いだときの香りにかなり近い印象。遠くでほんのり木の香りもあり、お寺の片隅で咲いているバラをそっと嗅いだような感じ。(お寺にバラが咲いているところがあるかどうかは不明)
バラの香水って人工的なものが多いけど、Aēsopのローズは本当にナチュラルで、男性がつけても全く違和感がない。バラの香水を集めている人は絶対試してほしい香水。
まとめ
Aēsopの香水、なんで今までチェックしなかったんだろうと後悔してしまうほど素敵な香りだらけのラインナップなので、お財布が悲鳴を上げてしまいそうです。
ローラメルシエのアンバーバニラや、ボディショップのホワイトムスクなどの人工的な「香水」も好きなのですが、基本は精油ベースのナチュラルな香りが好み。
特に疲れたときや、ストレスが溜まっているときには自然な香りを纏いたくなるので、Aēsopはツボ中のツボでした。完全に盲点。
今のところはHwylだけですが、来月になったらMarrakech、再来月にはTacit、再々来月にはRozuと、毎月1つずつ買ってしまいそう。まあ確実にMarrakechは買うと思うのですが、何せAēsop、お値段が高い…!オーストラリアでは日本より安く買えるそうなのですが、簡単に行ける場所でもないのでちょっとずつ買っていこうと思います。Aēsop、恐ろしい子!!